「米中戦争 そのとき日本は」渡部悦和

 この本を読んで「日本が戦争に巻き込まれる? そんなもん起こるわけない」と言い切れる人がいるんでしょうかね。
 それでも左翼のオバハンは念仏のように平和平和と唱えていたら、絶対に戦争は起こらないとおっしゃりますか。
 もはや、どこかの国のスパイだね。
 頭がよほど空っぽか中国から金もらってるんじゃないの。

 東日本大震災で日本が未曾有の危機に陥っているとき、災害対応で大変な自衛隊の警備レベルを確かめるために過度な軍事偵察活動を行った国がありました。
 露スケと支那のうんこ国ふたつです。
 もし次に同じような災害が日本に起きれば、それに乗じて軍事活動を起こす可能性があるということです。
 火事場泥棒というか、もはや我々の性善説的な価値観が通じる相手ではないと言っていい。
 そして最大かつより現実的な脅威は支那のほう。

 中国の国防費は過去10年間で4倍の16兆円になり、いまや世界第2位の軍事大国です。
 急激な経済成長を背景として富国強軍を選択し、中華民族の偉大なる復興を実現しようとしています。
 アジア地域から米国を追い出し、この地域の覇権国家になろうとしているのです。
 その表れが、東シナ海や南シナ海における領土要求を絡めた強圧的な態度であり、日本に対しては特に敵対的な政策や言動が目立ちます。とくに尖閣諸島問題に関しては、海警局の公船が領海侵犯を繰り返す一方で、中国軍戦闘機はいつ不測の事態が起こっても不思議ではないきわめて危険な行動を繰り返しているのです。
 かなり高い確率で、何かが起きようとしています。
 民間の漁船に偽装された準軍事組織による尖閣占領は、相手が軍隊ではないために日本の法律では自衛隊が出動できず、警察か海上保安庁でなければ対処できません。
 アメリカは尖閣諸島の件ではおそらく何もしてくれません。
 もはや、どうして中国が南シナ海でやったように尖閣諸島に上陸しないのか、不思議なほどです。
 そして本書には、いざ中国が日本に対して軍事行動を起こすときには、日本に在住している工作員がテロ活動を行うだろうとも書かれているのです。

 著者は元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏。東京大学卒で自衛官という異色の経歴。
 退官後は、ハーバード大学アジアセンター研究員。
 本書に書かれていることは、公的にアメリカの研究機関が発表したものであり、著者の妄想ではありません。
 年々、中国とアメリカの軍事力の差は縮まりつつあります。
 中国はすでに、東アジアに展開する米軍の基地をミサイルで先制攻撃できる力があります。
 その場合、一時的に米軍の戦力が分散されるため、日本は一週間から一ヶ月、中国の猛攻に耐えなければなりません。
 日本の自衛隊はこのため、南西方面の守備を徹底的に研究しているようです。
 具体的には、中国に対して優勢である水中、潜水艦ですね、これの活用、そして南西諸島での陸上自衛隊による対空対艦ミサイルの配備、そして中国の水上艦艇を封じ込める機雷網の敷設です。
 
 現在の戦争は、陸・海・空だけではありません。それにサイバー、宇宙を加えた5つの領域で一気に勝負されます。
 中国のサイバー、宇宙戦能力はアメリカと互角といっても過言ではなく、特にアメリカは人工衛星および衛星関連のインフラが脆弱であるため、中国によって人工衛星が撃墜されると統合作戦本部機能が麻痺しかねません。
 さらには「偉大なる中華民族の復興」を公言する習近平は残念ながら有能であり、旧態化した人民解放軍の改革を断行しています。習近平は人民解放軍では戦争に勝てないと思っていることは確実で、これをアメリカに伍することができるように、具体的には伝統的な陸軍優遇の是正やロケット軍の新設など、日本から見ると極めて危険な改革を実際に行っています。

 今、安倍首相が東南アジアの国々を歴訪していますが、訪れている国は本書で中国を封じ込めるために不可欠な列島線の国々と書かれているところばかりです。これは偶然ではありません。現実的な危機が迫りつつあるのだと思います。
 相当、ヤバイです。



 
 
 
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